皆さんこんにちは!
スタイリストの菊地です。
本日のブログも前回に引き続き、洋服の素材についてです。
毎日当たり前のように着ている洋服ですが
洋服によってさまざまな素材が使われています。
使っている素材によって特徴も様々です。
本日はそんな洋服素材の中でも
「シルク」についてお伝えしていきます。
では本日もいきましょう!!
シルクって何?
シルクはよく「繊維の女王」と言われます。
それはこの素材が美しくデリケートな素材だからです。
ではシルクとは一体どんな素材なのか。
シルクは蚕(かいこ)の繭(まゆ)か取れる素材です。
蚕は成虫になると蛾になるのですが、蛾になる前に蛹(さなぎ)になります。
蛾になる直前、外敵から身を守るために、蚕は自分の体の周囲に糸を吐き
繭玉を作り、その中で蛹になり成長を続けます。
やがて蚕は繭の中で脱皮して蛾になり、繭の一部を溶かして外に出てきます。
しかしそれをされると糸状に繋がって繭を作っていたシルクの繊維が切れてしまいます。
そこで人間は脱皮する前の繭に熱をかけたり冷凍して繭を殺してしまい、繋がった状態の
シルク繊維を採取するのです。
考えてみれば残酷な話ですね。
通説によるとシルクの発見は紀元前のことと言われています。
中国の貴族が繭玉を転がして遊んでいたところ、熱湯が入ったヤカンの中に
落としてしまい、それを箸でとろうとしたときに糸がほぐれてきたのです。
そしてその糸を生地にしたところとてもきれいな生地が出来上がった。
それがシルクの起源だと言われています。
シルクの特徴
シルクの特徴と言えばなんといってもツルツルした表面感と柔らかさです。
先程お伝えしたようにシルクは蚕が吐いた糸の為、繊維一本一本が細く長く
撚りをあまりかけなくても糸が出来ます。
そのためツヤがあり薄地でしなやかな生地ができます。
またシルク自体は熱伝導率が低い為、春夏のシーズンには外気の暑さを
内部に伝えにくく涼しく感じさせてくれます。
一方、秋冬の寒いシーズンには外気の寒さを内部に伝えにくく、また体温を外に
逃がしにくいので、薄地でも比較的温かく感じられます。
シルクは他の繊維と比べると生産量が少なく、価格が非常に高い素材です。
太古の昔より貴族にしか着用が認められなかったと言われているシルクは
人工的に作り出せない光沢や風合い等を有し、まさに「天然繊維の女王」と
呼ばれるにふさわしい素材でしょう。
いかがでしたでしょうか?
本日はシルク素材の歴史や特徴についてお話しさせていただきました。
次回は実際にシルク素材を身に着ける上での注意点を中心にお話ししていきたいと
思います。
本日のブログは以上になります。
ではまた!!
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