こんにちは、スタイリストの吉川です。
「スーツを着てさえいれば、何となくきちんと見えるから」
「作業着みたいなものだからとりあえず着られれば良い」
相談時に上記のような声を頂くことは、多くあります。
こうした意見はまんざら間違いとも言えないのですが、
決定的に大切なこと1つ見落としておられます。
その見落としさえまず、克服することができれば
かなり大きな1歩を前進することができるのです。
スーツは先人達が磨きあげた1つの究極スタイルである

私が考える、まず満たすべきたった1つの条件とは
「スタイルを問わず、人の身体にフィットすること」
この1点に尽きます。
忘れてはいけないことは、スーツスタイルが
19世紀から歴史をへて今に至っているという事実です。
つまり、私達から見て多くの先輩方が試行錯誤をして、
基本となるスタイルが生まれています。
その歴史から見ると、ジャケットパンツスタイルやクールビズ、
ビジネスカジュアルというのはまだまだ最近の出来事。
今風に着こなすことや、個性を出す前に
スーツが自然と身体になじむものであること。
これが、基本的なルールに沿って着る原点となるのです。
スーツは第二の皮膚となるものを

見極めるべきは、
肩と脇の下からウエストに繋がる絞り。
この2点がしっかりと身体にフィットしているかさえ見極めれば
自然と美しいシルエットのスーツになるのです。
特に日本ではシワに対する意識が非常に高いのですが、
まったくシワのないスーツ姿というのは不可能と言えます。
もしそんなスーツが存在しているならば、
それは非常に硬い素材で出来ていることでしょう。
上記の2点がフィットしているスーツならば関節などの
可動に合わせる柔軟背があり、自然なシワができるものです。
動きに合わせて美しいシワが入り、その動きが収まれば
シワもまるでなかったかのように収まる。
手のひらを握ればシワができ、伸ばせば消える。
そんな皮膚と同じような働きをするのです。
まとめ
・皮膚のように動けばシワが入り、動きを止めれば消えること
・肩とウエストにかけての絞りがフィットしているか確認する
この1点だけは確実に押さえて、基本に沿ってきること。
特別なおしゃれをしなくても、まずそれだけで
男性として美しいスーツスタイルの扉が大きく開きます。
是非、意識してスーツを選んでみてください。
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